お知らせ
2025/06/27
ニュースリリース
モニタリング
5作品合計の海賊版相応商品総販売価格は2,220万円に及ぶ
デジタルエコノミー特化のカスタマーサクセス・プロバイダーであるアディッシュ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役 江戸 浩樹、証券コード:7093、以下 アディッシュ)は、作品別・サイト別における海賊版相応商品の出品状況を探るために「海賊版相応商品の出品傾向パトロール調査」を実施し、結果をまとめました。
調査名称 |
2025春アニメ5作品における海賊版相応商品の出品傾向パトロール調査 |
調査期間 |
2025年5月1日~2025年5月31日のうち月~金曜日の全20日間 |
調査対象 |
2025年4~6月期放映のテレビアニメから、各ランキングなどで放映前期待度の高い5作品を選択 ※ランキング各記事から独自の基準で選定 |
巡回対象品 |
対象5作品の公式画像などを無断利用しているとみられる商品(本調査では 海賊版相応商品という) |
調査方法 |
アニメの作品名または略称名、キャラクター名をキーワードに対象5作品を毎日各15分、3つのサイト内をランダムに新着順に目視巡回 ※3サイトの時間配分は定めない |
判定基準 |
版権マークの有無、正規品かどうかの記載有無、コラボ店舗の記載有無、画像検索を通じた類似商品の有無などより総合的に判定 ※本調査では真贋の見極めはしておらず、版権マークを含め精緻にコピーされた海賊版商品があったとしても正規品と判断 |
巡回場所 |
総確認件数:9,148件 ※各サイトにおける1商品ページを1件とする ①サイトX(海外発の日本での利用が多いECモール)、確認件数:延べ7,015件 |
作品別 |
作品A:1,304件、作品B:2,619件、作品C:2,182件、作品D:2,222件、 |
(※1)既存の作品を元に、ファンなどが作った創作物(小説、漫画、イラスト、動画など)のこと。イラストにおいてはファンアートともいう
(※2)企業や個人などのユーザーが、アパレル・食器・グッズ・インテリア商品などにデザインをアップロードし、顧客が購入すると必要な分のみ印刷・製造され、発送される仕組みのサービスを提供しているサイトのこと
今回の調査の判定基準に適合した海賊版相応商品は合計で841件となり、確認件数(9,148件)のうち9.2%が海賊版相応商品に当たるという結果になりました(表1)。
対象とした3つのサイトのうち、海賊版相応商品として確認された件数はサイトXが最も多く569件でした(図1)。サイトXは利用者が多く、5作品とも偏りなく商品が出品されている関係からか、海賊版相応商品も多く確認されました。
サイトYで確認された海賊版相応商品件数は256件と、サイトXの半分以下ですが、確認件数(1,968件)に対して適合とみなした海賊版相応商品件数が多く、割合にして13.0%に及んでいます(表1)。
サイトXは正規品の二次流通や正規販売店による出品が多数を占めた一方で、サイトYは正規品数が少なかったため、サイトごとの出品傾向の違いが海賊版相応商品割合の差異につながっています。
作品別に海賊版相応商品件数を見ると、作品Dを除いてはおおよそ100~200件台という結果となりました(図2)が、各作品のサイト別内訳を見ると、作品Cや作品Eは、サイトYで6割前後の海賊版相応商品が出品されていました(表1)。一方で作品Aや作品Dの作品名を検索しても、合致する商品件数は0件となり、作品によって大きく異なる結果が出ました。
これは、今回の対象作品A~Eのうち、作品B、作品C、作品Eは過去に放映したアニメのSeason2以降である点も影響していると思われます。
アニメ放映開始から海外の海賊版商品製造業者に注目されるまでには一定のタイムラグがあり、4月放映開始の5月時点ではまだ海外業者に充分に認知されていない、もしくは認知されていたとしても流通にまで至っていないのではないかと予想されます。数か月後に同様の調査をした場合、作品A、作品Dも同様に海賊版相応商品が多数適合する結果となる可能性があります。
サイトXとサイトYはどちらも海外発のサイトではありますが、日本国内での認知度や利用者数の多さの違いからも、こうした差が出ているものと考えられます。
※本項目の算出基準と対象サイトについて
サイトX・Y上における、今回の調査基準から海賊版相応商品とみなした総販売価格は、2,220万円に及びました。
最も総販売価格が高かった作品はEの962万円、作品A・B・Cは300万〜400万円台となり、5作品合計で2,220万円超となりました(図3)。
今回は、1作品当たり15分の調査で総販売価格2,200万円の結果となりましたが、日々多数出品される中で新着商品全てを巡回した場合、実際の総額は更に高くなると想定されます。
なお、最も高額な海賊版相応商品は作品Aのコスプレ商品で、48,900円でした。また、販売価格の中央値は2,400円であり、作品Aで登場するキャラクターのウィッグが該当しました。
公式商品やライセンス商品と見分けがしづらい海賊版商品を放置すると、正規品の売上減少、ブランド毀損、社会的信用失墜へと直結するおそれがあります。
本調査では主に作品名及び略称名などをキーワードに調査を行いましたが、海外サイトにおいては正式名称ではなく独自の名称・略称が使われることも多くあります。
継続的な巡回を続けることによって適切なキーワードが把握出来るようになり、より多くの海賊版相応商品の検知が可能になったり、サイトのアルゴリズムなどによる類似商品のオススメの精度が上がる可能性が高くなったりと、正式名称で出品されていない商品の検知も期待できます。
■調査結果をはじめ、海賊版商品への対策について解説した資料は以下よりダウンロード可能です
「海賊版グッズ対策の最新動向(2025年5月)」
事前に調査した模倣品や海賊版商品が販売されている可能性が高いサイトから巡回するサイトを提案、作品ごとに選択し、予め定めた時間数の中で個々の新着商品を有人監視します。監視後は権利侵害の可能性がある商品を企業に報告します。
「模倣品・海賊版商品 パトロールサービス」
アディッシュのモニタリングソリューション「MONI」は、「あんぜんあんしんをあたりまえに」というサービスミッションのもと、企業のソーシャルリスク対策全般を支援しています。SNSアカウント監視、ソーシャルリスクモニタリング、従業員向けSNS研修サービス、SNSガイドライン策定支援などを通じて、企業のソーシャルリスク・風評被害を最小限に抑えます。
「MONI」
【報道関係者お問い合わせ先】
コーポレートコミュニケーション 白髭
Tel:03-5759-0334(代表) Mail:info@adish.co.jp お問い合わせフォーム
【サービスに関するお問い合わせ先】
サービスデリバリー事業部
Tel:03-5759-0334(代表)お問い合わせフォーム
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※本リリース情報は、2025年6月27日付の情報です
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