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事業を立ち上げている方へ、これから立ち上げようとする方へ-環境と壁と対処方法-

前回のnoteで、事業を立ち上げとは実際にどんなところのものか、僕の経験を書きました。

1. 事業立ち上げとは実際にどんなところのものか ←前回ここ
2. 自分の身を置く環境をどう考えるか
3. 壁にぶつかることと対処方法

今回は、「 自分の身を置く環境をどう考えるか」と「壁にぶつかることと対処法」について書いてみました。


自分の身を置く環境をどう考えるか

事業を立ち上げるため、自分の身を置く環境をどうしたらいいのか、
それはその人の思いの強さによって変わってくるのではないかと思います。

どんな状況でも「絶対立ち上げるぞ!」という強い思いがあるのなら環境は問題ではない。

一方で、ある程度自分に弱さがあるとわかりつつ、事業を立ち上げたいと思っているのなら、立ち上げている人や立ち上げたことのある人がそばにいる環境を選んだほうが絶対いい。

どちらの環境に身を置いても
「自分で手をあげて、自分で責任をもち、自分で進め、課題にぶつかり、課題を乗り越えて」
という事業構築のプロセスを自分で実行することに変わりはないんだろうと思いますが、得てして人間はずっと強くあり続けられるなんてことは少ないのかなとも思います。

=僕の場合=

僕は新卒の頃から事業を「早く」つくりたいと思っていたので、あえて事業が作れる環境がある場所を、社会人人生の最初の時期に選びました。

まあ僕の場合、環境はあったけれど、自分の能力が足らずに何年かそうはできなかった/ならなかったのは、前回書いた通りで笑。

僕は、入社2年目の頃、ある日上司に「お前も一緒に住むぞ!」と言われ、上司・先輩・同僚10名くらいとインターン生4、5名が入れ替わり立ち替わりの、共同生活を送っていた時期がありました。

会社が絶不調の時期で、始終みんなで寝食共にしていれば新たな事業アイディアがうまれるのでは、という期待からはじまったように聞いています。

全員、日中は自分たちの業務があったから集まるのは夜。
今でいう、シェアハウスにあるような広いスペースがあって、特にテーマもなく毎晩議論ぽいものがあったり、先輩が業界で知名度が高い人を呼んでいたりしてました。


そこにいる人みんな「何か仕掛けてやるぞ!」という意気込みをもっているような感じだったし、今10年以上経て振り返ると、一緒に住んでいた人の大多数が起業を果たしているし、上場した人も何人もいる。
そんな環境でした。

この共同生活は1年くらいで解散にはなりましたが、「事業を立ち上げる」ことがあたり前と思っている人たちの集まりは、かなり濃い生活だったことをよく覚えてます。
プライベートなんてないカオスすぎる環境だったようにも思いますが・・。


僕は、元々「事業を立ち上げられる人になりたい!」と思っていたけど、事業を立ち上げることが普通である環境・考えを持っている人に囲まれて、社会で起こっている課題に対してどう解決できるかとか、どんなビジネスが生まれるだろうかとか、そんなことをいつも考えていたし、、自然と考えられるように、こういった環境も通じて、できるようになっていったと思います。

壁にぶつかることと対処方法

一方、事業を立ち上げている時には必ずと言っていいほど、壁が立ちはだかります。
壁にぶつからないで事業を立ち上げた人がいたら、教えてほしいくらいです!
それほど、壁にぶつかることはある意味当然のこと。

僕も、いつでも壁にぶつかっていて、今でも課題にぶつかっています。

今、壁に直面している方がいれば、高い壁があることは当たり前と思えばいいと思います。

壁にぶつかることは、課題が生まれるということで前に進んでいることの証。

これを解決していくことでさらに前に進む。
僕はそのように教わりましたし、そうだなと思うし、そう信じることで前に進められる。

付け加えるなら、
ひとりでは何事もできないので、一緒にやってくれるメンバーと実行していけば高い壁は超えられると思っています。


そうはいっても、心が折れそうになると思います。
実際、僕も折れそうになったことは沢山あります。

例えば、上場する前年の冬頃でしたが、なかなかに厳しい状況が続き、
かなり心が折れそうになりかけてました。
もちろんきっといける、という信念はずっとあったわけなんですが。


そんなときに、僕が本屋で偶然目にして購入した本は、
「人はなぜ、ゴール1メートル手前であきらめてしまうのか?」でした。
中々に追い詰められてないと、この本は買わない笑

人は気づかないけれど、ゴールまであと1メートルなんだよ、
まあそういう内容の本です。
読んでも、今の状況がホントに1メートル手前なのか?とは思いましたが、
そこは、そうなんだと自分で自分に言い聞かせてました。

この時の高い壁は、一緒にやっているメンバーと実行して乗り越えることができましたが、
こう振り返ると、事業立ち上げも、壁に直面した時も、全ては「実行力」が前に進む術なんだろうと思います。


壁があると感じる、そういうときこそ、小さくてもいいから実行する。
実行するから小さくても前に進む。
前に進むから壁を乗り越え始める。


そういうものなのだろうと。


アディッシュで事業を立ち上げること

現在アディッシュではいくつかの事業、プロダクトを展開しています。

例えば、最近立ち上げつつある2つ、チャットボットのhitoboとmatteは、私ではなくて、社内メンバーから生まれているプロダクトです。

「hitobo」はお客様や社内の問い合わせをAIで自動化して、業務の効率化をはかるプロダクトです。

そして「matte」は、AIによって攻撃的な投稿をリアルタイムで判定し、問題のおそれがある場合は、ユーザーに「再考」を促すアラートを出すプロダクトです。


昨年は、誹謗中傷が発端で亡くなる方が出てくるなど、誹謗中傷が社会問題化しました。

SNSは価値のあるものだと思っているけれど、新しいものが広がれば、新しく生まれてくる闇や課題もある。

アディッシュでは、そういった課題を解決するような会社でいたいと思っています。

アディッシュのメンバーや、これからアディッシュに入社される方で、
事業を立ち上げたいと思ったら、アディッシュのミッションビジョンに沿った事業なら、アディッシュにはやれる環境はあると思います。

スプリントやリーン等も当然取り入れているので、一定のやり方みたいなものもある。


一方「事業を立ち上げる」ためには、やはり、自分で引き受けられる人でないと立ち上がりません。

壁にもぶちあたるし、なかなか前に進まないし、否定されることも多い。

そこで、うまくいかない説明をしてしまう人なのか、
そうでなく、ミッションやビジョンに向かう何かを試行錯誤して行動する人なのか、ここで結果が変わってくると思います。

もちろん、場合によっては「見切」って「撤退」することも大事ですが、
基本として上のような「壁」があるのが当たり前だと思って進めていきたい。

この繰り返しが「事業をつくる」ということ。

もし、そう思える方がいらっしゃれば、ぜひぜひ、ご連絡ください。

採用全般問い合わせ先:recruit@adish.co.jp


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